
#14「すがれる」2012/2017
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鳥公園#14「すがれる」2012/2017 インタビュー
ダイジェスト映像
2012年に上演した小鳥公園#2「すがれる」では室生犀星著の老年男性と金魚との会話で構成された『蜜のあはれ』や、赤裸々に癌闘病を描いた『われはうたえどもやぶれかぶれ』を中心に、様々なテクストをコラージュし構成・上演。
初演から5年が経過した本公演では2012年の大阪バージョン再演と、新バージョンの二本を同時上演します。
83歳の祖母が「佳織ちゃん、認知症と物忘れってどう違っていると思う?」と何十回も聞いてくる。祖母は、自分が認知症であるとされることに強い抵抗感を持っている。それで私は、ああ、老いたことのある人っていないんだ! と気が付いた。年をとったら大なり小なりぼやけていって当たり前、というのは外からの、出来事を一般化した場合の考えで、老いていく一つひとつは祖母にとって新鮮でショッキングな初体験であるようだ。
「すがれる」の初演をやった2012年の時点では、〈老い〉は自分の外にあるものだと思っていた。私は〈まだ老いていない者〉として、〈老い〉に興味を持っていた。でも5年経って自分の内の〈老い〉を感じるようになったら、ああ本当は5年前だって私は〈老いゆく者〉でもあったのだな、と思うようになった。そしてこの〈老い〉の置き位置の変化を、二本立ての上演として並べてみたいと思った。
「すがれる」のテクストは、様々に違った質感を持つ文章を採集し、それらを野蛮に接ぎ合わせるというやり方で構成される。俳優たちはその文体から文体を、乗りこなしながら渡っていく。異質なもの同士が、違和感を塗りつぶすことをしないまま一つの場にある可能性を、劇にしたいと思っている。
作・演出 西尾佳織
作・演出 | 西尾佳織
出演 | 武井翔子、山崎皓司(FAIFAI)、八木光太郎(GERO)
東京公演 |
2017年7月6日(木)~7月12日(水)
7/6(木)19:30
7/7(金)19:30
7/8(土)14:00 / 18:00
7/9(日)14:00 / 18:00
7/10(月)19:30
7/11(火)14:00 / 19:30
7/12(水)14:00
*受付開始は開演の40分前、開場は30分前
東京都目黒区駒場1-11-13
京都公演 |
2017年7月27日(木)~7月30日(日)
7/27(木)19:30★
7/28(金)19:30★
7/29(土)14:00 / 18:00
7/30(日)14:00
*受付開始・開場は開演の30分前
[会場] アトリエ劇研
京都市左京区下鴨塚本町1
★ポストパフォーマンストーク開催
27日(木)19:30 ゲスト
:砂連尾理さん(振付家/ダンサー)
28日(金)19:30 ゲスト
:山口茜さん(劇作家/演出家)
※両日とも、作・演出 西尾佳織がゲストと対談します。
チケット |
[料金](東京・京都とも)
一般 3,000円
25歳以下 2,500円
当日券 各500円増
高校生以下 500円(当日・前売一律)
[発売日]5/15(月)18:00
※オンラインフォーム(シバイエンジン)のみ取り扱い
●ご案内 ※上演時間80分を予定しております。 ※未就学児はご入場いただけません。 ※本公演は演出のため舞台上で煙草を使用します。
[京都公演]ポストパフォーマンストークゲスト
7月27日(木)19:30 ゲスト
砂連尾 理 さん(振付家/ダンサー)
91年、寺田みさことダンスユニットを結成。02年、「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて、「次代を担う振付家賞」(グランプリ)、「オーディエンス賞 」をW受賞。近年はソロ活動を中心に、ドイツの障がい者劇団ティクバとの 「Thikwa+Junkan Project」、京都・舞鶴の高齢者との「とつとつダンス」、宮城・閖 上(ゆりあげ)の避難所生活者への取材が契機となった「猿とモルターレ」等を発表 。著書に「老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような ―」(晶文社)。
7月28日(金)19:30 ゲスト
山口 茜 さん(劇作家/演出家)
劇作家、演出家。近作に、サファリ・P第二回公演「悪童日記」の演出、カンパニーデラシネラ白い劇場シリーズ最終年第3回公演「小品集」のテキストなど。2015年よりアトリエ劇研アソシエイトアーティスト。2016年よりセゾン文化財団シニアフェロー。


▷お問合せ 鳥公園
[TEL] 03-4571-0773 (合同会社syuz'gen) [MAIL] info.birdpark(a)gmail.com ※(a)を@に変えて送信ください。
舞台監督=浦本佳亮+至福団、舞台美術=中村友美、照明=中山奈美、音響=中村光彩、音響操作=日影可奈子[京都公演]、
衣裳=藤谷香子(FAIFAI)、演出助手=長谷川皓大(富士フルモールド劇場)、宣伝美術=鈴木哲生、記録映像=深田隆之、
記録写真:塚田史子、制作協力=中山佐代(京都公演)、制作=合同会社syuz'gen
助 成=日本芸術文化振興基金、公益財団法人セゾン文化財団、公益財団法人全国税理士共栄会文化財団
提 携=こまばアゴラ劇場(東京公演)
共 催=アトリエ劇研(京都公演)
協 力=FAIFAI、GERO、舞台芸術工房六尺堂、富士フルモールド劇場、シバイエンジン
製作・主催=鳥公園

