鳥公園 ワークショップ 開催!
2020年7月20日(月)〜9月13日(日)
2020年7月〜9月にオンライン上で行われる、鳥公園の過去戯曲を用いたWSへの参加者を募集します。
鳥公園ワークショップ
鳥公園の過去戯曲を用いて、7月~9月に和田ながら、蜂巣もも、三浦雨林がそれぞれにワークショップを行います。ワークショップという言葉は最近では「体験型講座」の意味で使われることが多くなっていますが、本来は「作業場、工房」を意味します。今回の鳥公園ワークショップは、この「作業場、工房」としてのワークショップです。
そのイメージの元には、たぶん10年くらい前に参加したあるダンサーの方のワークショップがあります。その日その方は参加者に向かって、「人間は普段、右、左、右、左、という風に足を出して歩いていると思うんですが、しかしこれが右、左、右、右ではいけないのかなと思うんですよ」とおっしゃって、「これが今僕が一番気になっていることなので、今日はみなさんにそのことを一緒にやってみていただく時間にしようと思います」と言ったのでした。で、その日のワークショップはわたしが参加していたことからも分かるように「ダンサー対象」ではなかったので、特別身体が使えるわけではない人たちがただ一生懸命「右、左、右、右」にひた励む、ということになりました。
その時間がそのダンサーの方にとってどういう収穫になったのかは分かりません。ただ、あの日のことはすごくよく覚えています。あの時間によって、わたし自身も「右、左、右、右」に興味を持つようになったかというとそんなことはなく(だってそれはもちろん、何かに本当に興味を持つというのはそんなにイージーなことではない)、だけど「右、左、右、右」がすごく気になっていて、そのことをこんなに考え抜いて実践している人がいるのだと、その存在と時間の過ごし方の感触が強烈に残りました。
……という話を演出家3人にして、「なので、『少しでも参加者の方に何かを持ち帰ってもらえたら』みたいなことは言わないで、それよりも今自分が一番気になっていること、切実なことを実践する機会にして欲しいです」とお願いしたのが今回の企画です。
元々は森下スタジオに集まって、一週間で3人のワークショップをギュギュッとやる計画を立てていたのですが、covid-19の影響を受けて練り直し、基本的にオンラインで実施することになりました。でもその結果、全国どこからでも参加してもらえることになったし、ながらさんの戯曲を読むワークショップは、延期になった『すがれる』の稽古をオンラインで続けていて「イケる!」という感触を得たところから生まれたし、三浦さんの創作ワークショップが1ヶ月弱の長い期間の全工程を匿名(!)で進めることになったり、蜂巣さんに至っては、参加者を公募せずに一人でコツコツ課題に取り組むという「ほんとに作業場!」なワークショップになったりと、当初は思いもかけなかった三者三様のアイディアに到達しました。
ここから一体何が出てくるのか。わたしもおっかなびっくり楽しみです。
西尾佳織
2020年7月20日(月)〜8月5日(水)
和田ながら【 2020年に『2020』(作:西尾佳織)を飽きるほど読む 】
《 ラインナップ 》
2020年8月8日(土)〜8月14日(金)
蜂巣もも【演劇を肥す、耕す / 演出家の身体と心を、戯曲の延長線上に置くために】
2020年8月17日(月)〜9月13日(日)
三浦雨林【戯曲の中に自分を見つける】
◆ 応募資料の送り先/お問い合わせ
info.birdpark(a)gmail.com
※(a)を@に直してお送りください。

本事業は,「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市⽂化芸術活動緊急奨励⾦」の採択事業です。