この読書会では、鳥公園の今後の創作に直接的・間接的に関係してきそうな本を読んでいきます。
2020年度の読書会では、ドラマトゥルクの朴建雄さんをファシリテーターにお迎えし、以下の本を読みました。


- 5/30 遠藤周作『私が・棄てた・女』
- 6/29 東畑開人『野の医者は笑う 心の治療とは何か』
- 7/30 熊谷晋一郎『リハビリの夜』
- 9/6 千葉雅也、二村ヒトシ、柴田絵里『欲望会議 「超」ポリコレ宣言』
- 10/15 遠藤周作『留学』
- 11/29、12/26 遠藤周作『沈黙』
- 1/25、2/25 アラン・シュピオ『フィラデルフィアの精神 グローバル市場に立ち向かう社会正義』
- 3/28 元木大輔『工夫の連続:ストレンジDIYマニュアル』

2021年度はファシリテーターに畑明日香さんをお迎えして、黒田夏子の小説『abさんご』から読み始めます。
この小説は、非常に特殊に感じられる書き方で書かれていて、試しに初めの一段落をご紹介してみると、

〈受像者〉 

 aというがっこうとbというがっこうのどちらにいくのかと, 会うおとなたちのくちぐちにきいた百にちほどがあったが, aにもbにもついにむえんだった. その, まよわれることのなかった道の枝を, 半せいきしてゆめの中で示されなおした者は, 見あげたことのなかったてんじょう, ふんだことのなかったゆか, 出あわなかった小児たちのかおのないかおを見さだめようとして, すこしあせり, それからとてもくつろいだ. そこからぜんぶをやりなおせるとかんじることのこのうえない軽さのうちへ, どちらでもないべつの町の初等教育からたどりはじめた長い日月のはてにたゆたい目ざめた者に, みゃくらくもなくあふれよせる野生の小禽たちのよびかわしがある.

                                      

                                    黒田夏子『abさんご』(p.4)

……といった具合です。

横書きで、ひらがなが多くて、句読点がカンマとピリオドになっていて、独特の造語や一般的な言葉を言い換えた表現が散りばめられていて、なかなかに読みにくいのですが、この小説を演劇にしたら面白いだろうな!と7年前くらいから思っています。

 

ということで、鳥公園のアソシエイトアーティストである3人の演出家(和田ながらさん、蜂巣ももさん、三浦雨林さん)に演劇にしてもらおうと思い、その初めのとっかかりとしてまずは読書会で扱ってみることにしました。

咀嚼するのに時間がかかる作品なので、2回かけて読んでいきます。

  第1回:5月25日(火)19:30~22:00

  第2回:6月12日(土)19:30~22:00

  課題図書:黒田夏子『abさんご』

  『abさんご』黒田夏子 | 電子書籍 - 文藝春秋BOOKS (bunshun.jp)

  ※紙の書籍は、中古しか手に入らないようです。電子書籍版もありますので、各自ご用意ください。

  ※単行本と文庫で、併せて収録されている作品が違います。ご注意ください。

 

第3回以降はまだノープランです。『abさんご』を読んでみて生まれた議論から、次の課題図書を決めます。

前提になる知識などなくても、どなたでも気軽にご参加いただける読書会です。

みなさんと色々に言葉を交わしながら読み進めていけることを楽しみに、お待ちしています!

鳥公園の読書会2021

◆ペース:おおよそ月1回

◆会場:オンライン

◆参加費:2000円(通年)

​◆参加方法:下記ページよりお申込みください。ご記入いただいたメールアドレスを、読書会メーリングリストにご招待します。

https://tori-dokushokai.peatix.com/

※第1回、第2回にご参加いただけない場合でも、peatixからお申込みいただければメーリングリストにご参加いただけます。

※第3回以降は、複数の候補日の中からご参加いただける方の一番多い日に決めます。

© 2015 Bird Park All rights reserved